轟轟轟入り墓地退化 @レシピと解説
どーも、「HDMで5点!」と言うのが気持ちよくなってきているAltです。
今回は第3回いばらきCSでベスト16に入った墓地退化について遅ればせながら書いていきたいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、退化というのは墓地進化やマナ進化の進化クリーチャーをカード除去で上だけ剥がすことにより進化元とした大型クリーチャーを場に残すことを言います。
その中でも墓地退化は退化先が強力・墓地進化クリーチャーが強力・色も青黒がメインとなり回しやすい、ということなどから退化を用いたデッキの中でもメジャーなタイプであると言えます。
一昔前は環境でもよく活躍するデッキタイプだったのですが最近ではめっきり見なくなってしまいました。
( なお本文ではそもそもの墓地退化というデッキに入っているメジャーカードの説明を省きます。テキスト選択からの検索で引っかかると思うので分からなかったら調べてください。コメントで聞いていただいても答えられますが確認が不定期なので自分で調べたほうが早いと思います。)
今回このデッキを作ろうと思ったきっかけは退化を作っていたカジュアル勢の友人の「退化にゴゴゴを入れてみようと思う」という話でした。
ビートダウンデッキにならなんにでも入る、と言われる「”轟轟轟”ブランド」
けど流石に退化には入らんくね?と最初は思ったのですが、考えれば考えるほど退化というデッキにマッチしてるように思えました。(タイカ! ゴゴゴ! ベストマッチ! イェーイ!)
理由がこちら。
- 落城が引けないという退化あるある事故に対して、ウィニーとゴゴゴを並べて殴りきるというサブプランを与える
- シュテロン着地後にハンドが消えて後続が作りづらいという問題に対して比較的回答を見つけやすくなる(※後述)
- 二枚目以降が腐りがちなHDMをマナに置くという行為に意味が生まれる(ゴゴゴの効果使用の為には赤マナが必要なため)
3に関してはマッチ?という感じですが1,2に関しては弱点を補うという点で噛み合っていると思えました。
※後述と書いた2について。
まず、シュテロンというカードについてなのですが、これは墓地退化というデッキにおいて、まさに諸刃の剣と言うべきものです。
毎ターンお互いに全ハンデスを行うこのカードは相手の選択肢を奪うと同時に当然ですが自分の選択肢を奪っていきます。
非常に強力であるのは間違いありませんが、それはつまり後続を失う、全て次のトップに委ねるということになります。
ですがこのデッキに上から1枚で追撃しにいけるカードは少なく、デスマーチが引けたらめちゃめちゃラッキーくらいの気持ちです。
また、除去をされると盤面を更地にしてしまうためトリガーを踏むと全て壊滅してしまい1から盤面形成をしなければなりません。
ところが初動にルーターを採用する必要がある墓地退化というデッキはリソースを稼ぐ、という点において優れているとは言えません。
つまりトップからの追い打ち、何もないところからの再展開というものを必要としているのにそれには向いてないのです。
ここでゴゴゴの性能を見てみましょう。
上から引いたら(デスマみたいに墓地に依存したりせず)タダで2点SA追加。
赤マナがあれば更に後続を引きに行ったり、盤面処理ができる。
何もないところからでも引くだけで盤面保証に加えてハンド確保。
なんだこいつ強すぎか???(知ってた)
轟轟轟ブランド、最強ですねw
更にテクっぽいことを言うと、このデッキはゴゴゴではないトップからゴゴゴにアクセスできる可能性もあります。
そう、エマタイとサイチュですね。
今までってシュテロン後に引くエマタイサイチュがどうにも微妙なカードだったんですね。
特に5マナとかで引いたエマタイ使ったらサイチュとシュテロンを引いちゃった、サイチュでデスマ探しに行っても出すマナがなくてデッキ削るだけだから諦め、みたいな。
そこで奥さん、ゴゴゴですよ。
トップのエマタイサイチュを使うということは必然的に残るハンドも1になり、(勿論デッキ枚数とは相談になりますが)ゴゴゴはマナを使い切っても出るのでどうしてもここは突っ張りたいという時に無理すればそれが通る可能性がある。
なんだこいつ強すぎか???(再確認)
これは入れ得ですね。
退化にゴゴゴが強いのはわかった。けど、上に書いてある通りそれって友人のアイデアでしょ?お前それパクっただけで何もしてないんじゃね?
と思ったアナタ。
・・・わかる。めっちゃわかる。
確かにこのままなら僕はただの丸パクリ16落ちマンになる。情けねえ・・・
・・・で終わると思ったか?
ここからは俺のステージだ!(ウハッハウハッハウッ! ウハッハウハッハウッ!)
という茶番は置いておいて、ここからはゴゴゴに合わせて入ったゴゴゴを抜きにしても強いスーパーカード、「ルソー・モンテス / 法と契約の秤」について書きます。
このカードは本当に強いですね。
周知の通りではありますが、上も下も強すぎる。
これは友人の「ゴゴゴを入れてみたい」に対して適当に思いついて「モンテス合いそう」と返した結果なのですが、予想を上回り使えば使うほど強さを実感しています。
具体的に何が強いか。
まず上は、ハンデスができるという点がバリ強い。そして場に残って殴れる。
自分の手札を切るという効果もHDMやシュテロンなど退化先を捨てることによって実質ルーターの働きをするので噛み合いが良すぎ。インチキ。
またゴゴゴと合わせるにあたってガンガン手札を浪費するというプレイもできるのでその点もめちゃめちゃ評価できる。
スパイナーSSTから釣り上げてバイケンを捨てるみたいなことも・・・。
そして下は、単純だけど中盤以降めちゃめちゃ強い蘇生。
状況に応じてゴゴゴ、単騎、カマス、デスマーチなど優秀なカードが釣れる。
ゴゴゴについて書いたところでシュテロン後のトップが・・・みたいな話があったけど、こいつも墓地次第では実質回答になる。恐ろしい。
進化も釣れるので8マナあれば墓地からデスマ釣って退化まで行ける。
なんだろう・・・強い!(語彙力喪失)
ハンドを削ったり下が5マナと退化にしては少々重かったりして色々計算を要求されるカードですが、ちゃんと使えるとやたらめったら強くてビビります。
はじめはハンドを削ってゴゴゴのプランに移行しやすくなる、ゴゴゴを釣れるなどの理由で採用されたカードですがゴゴゴが抜けても採用できるパワカだと思いました。
ということで以上が”丸パクリ16落ちマン” 改め ”ほぼパクリ16落ちマン”による目立ったカードの紹介でした。
ここからはレシピ紹介と個々で書き残したことを書きます。
赤黒青墓地退化
- 4@ 世紀末ヘヴィ・デス・メタル
- 2@ ”轟轟轟”ブランド
- 1@ 単騎連射 マグナム
- 3@ 奈落の葬儀人デス・シュテロン
- 3@ 撃髄医 スパイナー
- 4@ 死神術師デスマーチ
- 3@ ルソー・モンテス / 法と契約の秤
- 2@ 斬隠蒼頭龍バイケン
- 3@ 終末の時計 ザ・クロック
- 3@ 異端流し オニカマス
- 4@ 龍脈術 落城の計
- 4@ サイバー・チューン
- 4@ エマージェンシー・タイフーン
(超次元はブラフなので省略)
・枚数の理由とか個々で書きたいこと
- 世紀末ヘヴィ・デス・メタル
赤マナを生み出すという目的も込みで4枚採用。
- ”轟轟轟”ブランド
そんなにポンポン出るわけでもなくデッキスペースもまあまあ足りないので2枚。
- 単騎連射 マグナム
殴るデッキの赤と言ったらコレ。赤を気持ち多めに積みたいゴゴゴ退化だから入れられるみたいなところある。
- 奈落の葬儀人デス・シュテロン
サブプランもあることに甘えて退化先を1枚削り3枚採用。他に枠ができても自分の性格上ルーターに回すから多分増えない。
- 撃髄医 スパイナー
踏めば強いトリガー。枠の都合で3枚。
- 死神術師デスマーチ
ブロッカーにバトル時効果とコスパお化けの強い墓地進化。4枚。
- ルソー・モンテス / 法と契約の秤
つ よ い。枠の都合で3枚。でも何かが抜けたら真っ先に増える枠。
- 斬隠蒼頭龍バイケン
ハンデス相手にちらつかせるとビビる。そんなにしょっちゅう欲しいわけでもないので2枚。
- 終末の時計 ザ・クロック
最強のトリガー。枠の都合で3枚。即決でマナに置くよりは後々のスパイナーを信じて墓地に落としときたい派。
- 異端流し オニカマス
剣をメタる上で欠かせないカード。最近は卍等の環境へのメタ性能が薄くなりがちとかでミクセル等に比べて採用されづらいが、選ばれないアタッカーとしての役割も大きいので3枚。
- 龍脈術 落城の計
退化デッキなので当然4枚。
- サイバー・チューン
ルーター。4枚。ゴゴゴやバイケンとの噛み合いがあるのでアツトより優先。
- エマージェンシー・タイフーン
ルーター。4枚。死ぬ気で初手に握ろう(願望)
パッと見てお気づきの方も多いと思いますが、カードの種類を若干散らしています。
特にバイケンなんかはスパイナーとクロックに1枚ずつ割いた方が良くねと思われる方も多いでしょうし、それでもいいと思うのですが、今回は散らしてみるという選択をしました。
理由としては、相手視点で見たときに「退化にゴゴゴが入っている不審なデッキ」は何が入っているかわからないので色々警戒しなければならず、その中で枚数感覚をマヒらせる効果を期待したからです。(例:デスマは全部落ちてるけどこんなに散らしてあるし…と見えていない(存在しない)ゴワルスキーを警戒させる)
もちろんバイケンにはエマタイを擬似的に除去トリガーにする働きがあったりハンデスに見せるだけでハンデスをためらわせたりするという役割があるのですが、カードを散らしている以上きちんと噛み合うのは運が良い時だけで実際は上の理由の方が大きいです。
またプレイング難易度が上がりブレが出やすくなりますが、”ワンチャン”の幅が大きくなるというのも利点ですね(例:相手のシノビが見えているときにトップで単騎、ノーハンドからSTエマタイでバイケンを引く)
正直好みの問題なので色々試してみて選ぶのが一番ですね。
最後に僕がこのデッキを使った3回のCSの対面と結果だけ載せて終わろうと思います。
第14回さくらCS 1-5で敗退
- ✖ (遅刻で不戦敗…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい)
- ✖ 赤白ゴゴゴ
- ✖ チェイングラスパー
- ✖ ドロマーハンデス
- ✖ ラッカ剣
- 〇 ラッカ剣
第3回いばらきCS 4-2でオポ上がり ベスト16
- ✖ クローシス剣
- 〇 ゲイルヴェスパー
- 〇 ブライゼシュート
- 〇 赤白ゴゴゴ
- 〇 黒単デ・スザーク
- ✖ ジョーカーズ
- ✖ 緑t赤零 轟破天
第4回茨城CS 3-3で敗退
- ✖ ジョーカーズ
- ✖ 赤白レッドゾーン
- ✖ ドロマーハンデス
- 〇 青白ロージア
- 〇 ジョーカーズ
- 〇 ラッカ剣
あれ・・・冷静に見ると負け越してる?w
ま、いっか。
轟轟轟入り墓地退化、いかがだったでしょうか?
シナジーと弱点補完という至れり尽くせりの轟轟轟ブランド様々ですね。
また、ルソーモンテスにフォーカスを当ててチューニングするのも楽しそうだなとも思います。
また16落ちしそうな予感するけど()
最後まで読んでくれてありがとうございました。
Alt先生の次回作にご期待下さい。<完>